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高まるアスレティックトレーナーの必要性 高校生のケガは年間1万件!?

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アスレティックトレーナーとは?

アスレティックトレーナーの仕事は、選手の健康管理を主としています。選手がケガをした際には迅速な応急処置が求められるのはもちろん、ケガからの復帰に向けたリハビリを手伝ったり、まずはケガをしないようにコンディショニングの指導をしたりします。また、そうした選手の状況を記録して、今後の活動に役立てることも、アスレティックトレーナーとしての重要な役割です。

アメリカと日本で認知度が高いアスレティックトレーナー

日本とアメリカを比べた場合、アスレティックトレーナーには大きな差が存在します。それは資格取得までの過程、つまり専門的な知識を得るためのカリキュラムが、全く異なるということです。それぞれの国別に傾向をみてみましょう。

アメリカのアスレティックトレーナー

スポーツ大国と呼ばれるアメリカでは、アスレティックトレーナーは非常に重要視されており、医療資格のひとつにもなっています。ただ、アメリカでアスレティックトレーナーとして働くためには、国家試験に合格しなければなりません。認定された学校で専門知識を学び、指定された必要単位数を取得することで、ようやく国家試験の受験資格を得ることができるのです。

また、アスレティックトレーナーの資格を取得した後、医療免許を取得することになります。このようにアメリカでは、アスレティックトレーナーはスポーツと医療を結ぶ役割として、社会的にも高く評価されています。選手の健康維持や競技成績向上において、もっとも必要な職業だと考えられているのです。

日本でのアスレティックトレーナー

日本でのアスレティックトレーナーは、公益財団法人日本体育協会が養成事業として、公認アスレティックトレーナー制度(公認スポーツ指導者)を平成6年に発足させたのが始まりです。しかし、平成17年に文部科学大臣の認定制度が廃止されたことにより、日本でアスレティックトレーナーの資格を取得しても、アメリカとは違って、医療従事者としてアスリートの身体に触れることができなくなりました。日本では、医師、理学療法士、柔整整復師など、医療資格を持つ人がアスレティックトレーナーとして従事することが多く、学生への指導が多い傾向にあります。

必要性が高まっている職業

日本における高校生の体育的部活動でのケガは、年間1万件にも上るという統計が出されています(財団法人全国高等学校体育連盟及び財団法人全国高等学校野球連盟の調査を参照)。高等学校の体育的部活動は、競技種目の専門性や強化を追求するため、対外試合や合同合宿の参加機会などが多く、行動範囲が広域になることで、ケガが増加していると考えられており、アスレティックトレーナーの需要や必要性はかなり高いことがうかがえます。

また併せて、アスレティックトレーナーだけでなく、ケガをしないための正しい運動指導を行う「ストレングス&コンディショニング(S&C)コーチ」の需要も高まっています。

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